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税金の話

 今年のスーパーラグビーは、オークランドブルースがワイカトチーフスを破り21年ぶりに優勝して幕を閉じました。久しぶりの優勝にオークランドでは大盛り上がりでした。

さて今回はスポーツの話ではなく、お金の話です。7月から政府や市役所関連の税金、公共料金などが大きく変わります。どのように変わるのか見てみましょう。

 まず1番大きなのが減税です。先の総選挙で政権交代を果たした国民党が、公約通り減税を行います。国民にとっては14年ぶりの減税となり、インフレと物価上昇に苦しむ国民にとっては朗報となります。今回の減税は所得減税を軸として、幼児教育補助の増額、家族手当ての増額などが含まれる減税パッケージとなっており、家族構成や所得によって額が変動します。因みに年金受給者も若干ですが年金額が増えます。では実際にどのくらい増加するのか例を見てみたいと思います。

・世帯収入が125,000ドル、2人の子供が幼稚園に通っている場合、週126ドルの増加

・世帯収入が125,000ドル、2人の子供が学校に通っている場合、週51ドルの増加

・共働きの子なしカップルが各々150,000の収入を得ている場合、週40ドルの増加

・単身世帯で収入が55,000ドルの場合、週25ドルの増加

あくまでも参考としての増加額ですので、もう少し細かい家庭事情によって変動しますが、嬉しい限りですね。

 次は固定資産税についてです。こちらは各都市大幅な上昇となっています。最大都市オークランドは6.8%の上昇に留まっていますが、ハミルトンが16.5%、タウランガが13.1%、ウェリントンが16.4%、ダニーデンが17.5%と、多くの都市で二桁の上昇を示しています。ちなみに第2の都市クライストチャーチは9.95%とギリギリ一桁台で収まりました。固定資産税は毎年上昇しており、10年前と比較すると、150%くらいとなっています。

 最後はオークランド市民に関する内容を2つ。1つ目は数ヶ月前にこの7月から水道料金が25%上昇する可能性があるとのニュースが、市民に衝撃を与えました。多くの市民が事の行方を見守っていたのですが、市長の頑張りによって今年の上昇は7.2%に抑えることができました。コストを水道料金に転嫁するのではなく、水道会社の借金をオークランド市の帳簿から削除することによって、より多くのお金を借りることができるようになったのが一番の理由です。2つ目は、2018年に導入されたオークランドエリアのみに適用される、ガソリン税がついに終了となります。オークランドのインフラを整備するために、1リットル当たり11.5セントの税金が課されました。オークランドの住民だけ、他地域の人より高いガソリン代を払っていたわけです。だからオークランド市民は、他地域に出かけるとガソリンタンクを満タンにしていました。でもこれも終わりですね。

 減税と増税、料金上昇、インフレなどトータルで考えると、実際のところはどうなのですかね?まあ、それでも減税があるのは国民にとっては嬉しい限りです。



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